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駄文~大戦?~:『ICB』 2nd Album  2005.11.24作

駄文~大戦?~

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『ICB』 2nd Album  2005.11.24作


夜遅くに牢から出された馬謖は、諸葛亮の元に連れてこられた。
牢番を下がらせ、二人きりになったとき諸葛亮は馬謖の両手を縛り付けている縄を切った・・・。

「何か、飲みますか?」
丞相のこんな穏やかな声を聞くのは、もうないだろうと思っていた馬謖は深く頭を下げる。
「丞相!私は!」
「もうすぎたことです」
諸葛亮は、茶器を用意しながら馬謖の言葉を遮る。
その背を見ながら、丞相が少し小さくなったような気がするのは私のせいなのだな、と馬謖は深い後悔におそわれた。
「私にも責任はあります。しかし、幼常。あなたは私の命令を無視し、王平将軍の進言さえも聞かなかった」
「丞相!・・・えっ?」
諸葛亮の身長が見る見るうちに小さくなっていく。
「みんなの言うこと聞いてれば、こんなことにはならなかったのに~。亮ちん怒っちゃうんだぞ~。ぷんぷん。そんな悪い子にはお仕置きだもん」
諸葛亮の身長が小さくなるに連れて、口調も変化してきた。
そして両手には、短刀が握られている。
「丞相・・・」
「亮ちんの手でやっちゃうもんね~」
短刀をすんでのところでかわすが髪の一束は切られた。
あわてて馬謖は、諸葛亮の天幕から逃げ出した。
そんなばかなという思いだけで、馬謖は走る。
丞相、丞相、お許しを・・・。
しかし、その言葉は諸葛亮には届いていない。
きらきらに光った瞳が馬謖を離さない・・・。
泣きながら、命乞いをする馬謖とそれを追いかける諸葛亮。




見張りの衛兵二人は、馬謖が陣営の外に出るのを黙ってみていたわけではない。
その後にくる丞相を見て、関わることはできないと思った。
「どうしてですか?兄貴」
「お前はここに入り立てだから知らないが、丞相は最近満月になると、背が縮んで短刀を持って暴れるんだ」
「そういえば、今宵は満月ですね」
空を見上げる新米衛兵。
「この前の犠牲は鶏だったかな?まだ人は殺しちゃいないけどな。馬謖殿もかわいそうに・・・。最初の犠牲者というわけだな」
「兄貴、そんなのんきな・・・」
「じゃ、お前が犠牲になるか?」
ぶんぶんと首を振る新米衛兵。
「案外・・・」
「え?」
「いや、なんでもない。俺たちは丞相が帰ってきたときに黙って迎えればいいだけさ」
ベテラン衛兵は二人が走っていった方向に視線を向けた。

「もう、終わりなの~?亮ちんつまんない」
とうとう馬謖を追いつめた諸葛亮。
もうどれだけ走ったかわからない。
馬謖が覚悟を決めて目を閉じた。
心臓に短刀が深々と刺さって。
刺さって?
「もういいでしょう。月英いるのだろう?」
諸葛亮の口調が変わったことに気付き、そろそろと目を開けると、そこにはいつもの諸葛亮がいた。
その隣にいるのは・・・。
「黄月英様・・・」
「馬謖ちん、久しぶり~、へまやったんだって?」
相変わらずの口調に、馬謖は自然に微笑んだ。
「ええ、私のせいです。罪は償うつもりです」
「だったら、生きなきゃね。生きて償ってこそ人生よ♪それに亮ちんに一回斬ってもらったからまたやり直せるでしょ?」
「月英様・・・」
諸葛亮から短刀を奪い、月英は手に刺した。
「月英様!」
「えへ。実はこれ『てじな~にゃん』っていうの。刀の先が柄に入るようになってるんだよ」
「てじな~にゃん・・・」
「月英、話はそれぐらいにして。用意してきたのか?」
黄月英は加速装置の中から布に包まれたものを取り出す。
ゆっくりと布を取った。
「ばっちりだよ~。かなりいいでしょ?」
「これは・・・丞相」
振り向いた馬謖に、諸葛亮は静かに頷いた。

陣営に戻った諸葛亮は、衛兵に今夜のことは他言無用とし報酬を与えた。
新米衛兵は馬謖の動きがおかしいと思ったが、そのまま諸葛亮の言葉に従った。
ベテラン衛兵はにこにこしていたら、諸葛亮に何がおかしいんですか?と問われ、いえ、丞相のお心がわかる気が致します、と答えて報酬を倍額貰った。

翌日、馬謖は処分を受けた。
その後、数日間は妙な噂が絶えなかった。
曰く、馬謖の体が首を求めてさまようとか、首が目を閉じさせても開いてしまうとか、丞相がその首と仲良くしゃべっているのを見たとか。

その後、満月の夜に丞相が小さくなり、残虐なことをするという噂が消えた・・・。

黄月英と馬謖は行動を共にしていた。
途中まで、月英を送るためだった。
休憩の時、馬謖はぬいぐるみを取り出し、思い出し笑いをする。
諸葛亮が作ったというアヒル。
月英様が、馬謖ちんの為に亮ちん作ったんだよ~、と言ったとき、照れておられたっけ。
馬謖がアヒルのお腹を押す。
すると、歌が流れ出す。

よ~く考えよう~、軍律は大事だよ~


おしまい・・・。

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