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駄文~大戦?~:『ICB』 8th Album  2006.7.3作

駄文~大戦?~

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ICB


『ICB』 8th Album  2006.7.3作


「ま~ったくやってられないよな~」
机に顎をのせ、曹操はぶ~ぶ~文句をいっていた。

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「これで金1000は高いだろ。いくら一等が『動くらいぱくん等身大人形』だからって・・・」
じ~っとらいぱくん人形を見ながら呟く。
「だから注意したのに・・・」
「奉孝、そういうのはやる前に言え」
「はい、はい」
今、曹操は『サンリオらいぱくじ』に、はまっていた。
きっかけは、らいぱ一座という旅芸人が来たことから始まる。
なんでもいろいろな国を旅して、芸を披露しているという。
その中でも、らいぱという熊のような生き物が芸をするのが最も人気が高かった。
それに便乗したのか、団長のリョーチョーはくじを売り出していた。
それが、『らいぱくじ』なのだ。
空クジなしで、一等は『動くらいぱくん等身大人形』、確立は1万分の1。
曹操は最初のうちこそ、楽しんでいた。
が、全然当たらないので、意地になって引いてしまった。
その結果がこの部屋を埋め尽くさんとしているらいぱグッズの数々なのだ。
「しかし殿。あの旅芸人のおかげでわが国の財政も潤ってますし・・・」
まずいという顔をする郭嘉。
「文若・・・その商売税20%は我が懐から出ているのを知っているか?」
あわあわと慌てだす荀イク。
「そ、それは・・・」
頭を抱える郭嘉。
ふと何か思いついたのか、曹操は立ち上がった。
「よし、今宵『等身大らいぱ人形』をさらいにいくぞ、文遠、お前もついてこい」
らいぱ綿菓子を食べていた、張遼の顔色が変わる。
「そ、それはおやめください」
「なぜだ、あの団長のリョーチョーとかいう者は二頭身ながら、なかなかやると聞いているぞ。たしか一騎打ちに強いとか・・・」
「・・・」
「お前も手合わせしたいだろう?ん?」
郭嘉と荀イクは顔を見合わせ、この人は・・・と思った。
「では、今宵な・・・」
曹操は、うきうきしながら、らいぱにまみれた部屋を出て行った。
残ったのは、困った顔をした三人。

その夜。
皆が寝静まったような時間。
曹操と張遼は行動を開始した。
張遼はリョーチョーを誘導して、なるべく天幕から離す。
その隙に曹操がらいぱ等身大人形をさらうという作戦だ。

計画は思いのほか、うまくいった。
リョーチョーはなかなか腕の立つ人物のようだ。
曹操のほうに警備に立っていた人物を向かわせ、迷わずにこちらに向かってきてくれた。
張遼はそれをうれしく思う。
そして、二頭身のリョーチョーと向き合う。
「わが前を阻むものは、小童といえども、斬る!」
「小童じゃなぃけど・・・のぞむところだぉ」
張遼は軽く笑い、槍を一振りするとリョーチョーに向かっていく。
リョーチョーも、槍を構え攻撃に備える。
一撃、二撃、三撃。
リョーチョーはすべてを受け止める。
いったん離れてまた攻撃が来る。
一撃、二撃。
リョーチョーはそれも受け止めた。
「・・・やるな、小童」
その声には、どこか嬉しそうな響きがあった。
そのとき、どこからか銅鑼の音が聞こえてきた。
「どうやら時間のようだ。・・・小童、名は?」
「・・・遼超 雷破」
「覚えておく。それまでに腕を磨くことだ。ではお前の大切なものは頂いたぞ」
張遼は身をひるがえし、去っていった。
張遼が完全に見えなくなったところで、リョーチョーは槍を落とした。
すべての攻撃を受け止めていた手は、びりびりと痺れていた。
張遼がいなくなるまで持っていられたのは・・・漢の意地だ。
「もっと強くなってやるぉ、そしてまたぃつか・・・」
リョーチョーは、張遼が去っていった闇を見つめていた。
そして、はっと気づく。
「・・・大切なものって?」
リョーチョーは慌てて、天幕を張っている場所に向かって走っていった。

リョーチョーは、真っ先にらいぱが寝ている天幕に向かった。
そのままの勢いで、天幕に飛び込む。
「らいぱ!」
寝床はからっぽだ。
「らいぱ・・・」
おもわず座り込むリョーチョー。
「ど~したの、リョーチョー?」
背後から声をかけられて、リョーチョーが振り向く。
「ら、むつー、無事だったんだね?」
「いや~、ここトイレ遠いよ。夜だから大丈夫だと思って、らいぱ脱いで行ってたんだけど・・・どしたの?」
「・・・ぶ、無事でよかったぉ、さらわれたかと・・・」
「さらう?俺を?」
「ぃや、らいぱを」
「ああ、ってらいぱをさらう?!」
そう、実は芸をしていたのは、着ぐるみをきていたむつーだったのだ。
あの細かな芸はむつーだからこそできる芸。
しかし、それでは客足が伸びないと考えたリョーチョーが、アイデアを出して、むつーにらいぱの着ぐるみを着せた。
結果は・・・大盛況だ。
しかし、こんな事件が起こるなんて・・・。
「むつー、荷物確認して、明日すぐ出発しよぅ」
「・・・わかった」
「とりぁぇず、皆たたきぉこして、準備しょ?」
2人はすばやく準備を始めた。

身支度を整えて、いろいろ整理していると盗まれたものがわかってきた。
くじの景品『動くらいぱくん等身大人形』。
「ぅ~ん、また月英ちゃんに作ってもらぇばぃぃか」
「じゃ、今度は蜀だ」
「ぅん。むつーもそのほぅがぃぃっしょ?」
「うん、居心地いいしね。桃園とか大好きだし・・・」
「ぁぁ、ぁのメイド喫茶?」
「そうそう、ってそんなわけ無いだろ!蜀にそんなのないし・・・」
「ぃやだなぁ、冗談なのに・・・」
「そうだよね・・・あはははは(最近出来たんだけど・・・ホントはあること知ってるんじゃ?)」
「あははは(あるはずなのに・・・なんか行ってそうだぉ)、じゃ、行こ」
らいぱ一座は、早朝に魏の国を出発していった。

「どうだ、等身大のらいぱは。かわいいだろう」
曹操はごきげんだった。
やっと手に入れらいぱ人形だ。
皆に自慢したくて、いろいろな部署に行った。
どこに行くにもらいぱが一緒なので、一時期、魏の国の名物になったとさ。

☆-おしまい-☆


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