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駄文~大戦?~:ダブルS NO.4 第一話

駄文~大戦?~

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ダブルS


ダブルS NO.4 第一話


『せ~の、むつーくん、時間だぞ~』
『おはようございます。甄です』
『おはよう、蔡文姫です。今日も一日元気に頑張りましょう!』
『ほらっ、二度寝なんて許さないから』
『朝に強くしてあげる♪』
『早く起きなさ~い!』
『ダブルSでした~♪』
『せ~の、むつーくん、時間だぞ~』
カチッ。
僕の朝はこの『ダブルS目覚まし時計』で始まる。
僕の誕生日にダブルSのマネージャー2人にプレゼントされた、僕のお気に入りである。
さて、時間は、っと・・・いけね、もうぎりぎりの時間だ。
慌てて飛び起き、服を着る。
今日は『爆笑オンエアバトル計略編』の総集編を撮るんだっけ。
ゲストはなしで、甄さんと姫の2人でオンエアを見ながらトークを展開するだけ。
それに今回はいつもと違う。
収録が終われば、ダブルSも含めて皆で飲み会に突入するのだ!
荀平さんが言わなければ、この飲み会は成立しなかっただろう。
荀平さんに感謝です!
そんなわけで今日は遅刻はできないのだ。
急いで家を出て10分後、地下鉄に乗る。
最寄の駅について、ここからが本番だ。
会社に行く途中にかなり厳しい坂があるからだ。
この冬の道に坂道は厳しい。
つるつるに凍った坂を転ばないように登るのは大変なのだ。
ふぅ、やっと会社に着いた。
自動ドアから入ってすぐの所に2人の受付嬢がいる。
「おはようございます。くぅさん、嘉秦さん」
「おはよう、むつーくん」
にこやかに迎えてくれたこの受付嬢は、くぅさん。
「おはよう、むつーさん。荀平さんが怒ってたよ。むつーさん遅いって」
こちらは嘉秦さん。
2人とも僕ととっても仲良しで、内部情報をこっそりくれたりする。
「え?だっていつも通りの時間じゃなかったっけ?」
腕時計を見る。
スタジオ入り時間より15分早く着いているから余裕があるんだけどな。
「それが、ちょっと早まったみたいよ。でも、ね~」
「そのおかげで、ね~」
その続きを聞きたくて二人の顔を交互に見てみるけど、二人とも笑ってるだけで教える気はないみたいだ。
「とりあえず、行ってみます」
かばんを背負いなおし、急いで階段をかけ上がる。
エレベーターはあるけれど、急ぎの時は階段のほうがいいだろう。
スタジオに着くと、荀平さんとダブルSが打ち合わせしていた。
「むつー、遅いぞ!」
荀平さんはちらっと僕を見て、またダブルSと話し始めた。
「すいません!」
頭を下げて、辺りを見回すと他のスタッフは全員いる。
僕が最後みたいだ。
そしてスタッフに混じって普段見かけない顔の人が黙々と仕事をしている。
え?ふ、冬さん?
僕を見て、冬さんが頭を下げる。
僕も声を出さず、ぺこりと頭を下げる。
冬さんはロケコーディネーターだ。
この番組に、ロケ現場は関係ない。
関係ない人がなぜ?と思った時に、2人の受付嬢の発言を思い出した。
あ!あの2人が言ってたのはこれだ!
冬さんはかなりいい男で、スーツを着てホストと言われれば信じてしまいそうな人だ。
性格も申し分なく、受付嬢2人の心をがっちりつかんでいる。
以前、荀平さんの番組(バラエティ)にちょっとだけ出演して、視聴率が最高になったそうだ。
それ以来、視聴率男と呼ばれている。
冬さん本人はあくまでも仕事はロケコーディネーターなので、表には出てこない。
それがまた視聴率を上げている理由だろう。
そういえば、僕のねーさんがこんなこと言ってたっけ。
「冬さんっていい男だよね。そこにいるだけで絵になるし・・・。なかなか彼のような人はいないよ~。むつー、今度紹介して!あ、あと『おーちゃん』の中の人も紹介して!なんかあのモザイクが溜まらん魅力をかもし出してるんだよね」
『おーちゃん』とはこのテレビ局のマスコット。
荀平さんの番組に着ぐるみで登場しているが、『おーちゃん』の中の人は顔がモザイク処理されていた。
番組で『おーちゃん』を着てるのは、ぴよっぷ~さんだ。
彼もまた、冬さんとは違った魅力を持っているらしい。
モザイクがかかって顔がわからないのに、その愛くるしい表現がうけて、かなりのファンレターが彼宛に届いているという。
そんなことを考えていたから、ついじ~っと冬さんを見てしまった。
すると冬さんが僕の傍に来て、小さな声で話し始めた。
「荀平さんに飲み会に誘われたんだよ。で、むつーさんの変わりにむつーさんがくるまで働けって」
飲み会を誘い水にして、冬さんを働かせるとは・・・。
荀平さんすごいや。
「じゃ、俺はここまで、ってことで」
冬さんは爽やか笑顔で僕の肩を軽く叩いて、仕事を押しつ、いや引き継いでダブルSのマネージャーさんのところへ歩いていった。
入れ替わりに龍之介さんがこっちに来る。
「むつーさん、収録始まるの早まったのは、彼女達が言い出したんですよ。なるべく早く終わらせて、飲み会に行きたいって。荀平さん、それでいろいろ迅速してくれたようです。幸い、スタッフは結構局にいたみたいで。むつーさんに連絡取ろうとしたら、冬さんを見かけたんで、むつーさんの変わりに引っ張ってきたみたいですね」
そうか。
「頑張って早く収録終わらせてください」
「はい」
龍之介さんは、それだけ言ってTOM9さんと冬さんの方に戻っていった。
龍之介さんの言葉をもう一度反芻する。
2人が早く収録を終わらせて、飲み会に行きたいって言ったんだな。
姫が・・・やばい。
顔がにやけそうになるのを堪える。
ならば・・・やることは一つ。
僕もそれに協力しなくちゃ。
僕は仕事の進行予定を聞くために、先輩ADに駆け寄った。


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