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駄文~大戦?~:『ICB』 6th Album  2006.2.12作

駄文~大戦?~

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『ICB』 6th Album  2006.2.12作





ひざまずいて泣いて謝る周泰をみても、孫権は許す気になれなかった。
まだ、怒りが収まらない。
あ~あ、しようがないな、という感じで孫策が割って入った。
「仲謀、それぐらいで許してやったらどうだ?悪気があったわけじゃないし・・・」
「兄上・・・だって明日はコンテストなんですよ」
「ああ、そっか。明日か」
ここ、呉では2月14日にチョコレートコンテストを行う。
大人子供にかかわらず、全員参加。
優勝者には、金一封とその人の等身大チョコレートが送られる。
呉の国を挙げての大行事なのだ。
孫権は、亡き父の顔をチョコレートに書いた。
腕利きの画家リョーチョー作の父の肖像画は、きりりとしていてかっこよかった。
それを見ながら描いた力作なのだ。
それを手伝っていた周泰が、うっかり落としてしまった。
チョコレートは粉々に壊れてしまった。
あの父の顔は何回も書き直して、出来上がったものだ。
だからこそ、余計に許せないのだ。
「たとえ兄上が許せって言っても、今日は許せないよ」
孫策がため息をついた。
「わかった、幼平下がれ」
周泰は何かいいたそうだったが、そのまま供手して部屋を出た。
周泰を下がらせた後、孫策は孫権と向かい合う。
孫策は、じっと孫権の目を見つめながら話し始めた。
「コンテストは大事だ。でも、手伝ってくれた幼平をあんなに怒ることはないだろ?お前に不注意はなかったか?」
ふるふると頭を振る孫権。
「違う、兄上。コンテストが大事なんじゃない。父上の顔を壊されたことがつらいんだ」
「そっか・・・」
孫権は行き場のない怒りを周泰にぶつけてしまった。
孫策は孫権の頭を撫でた。
孫権の瞳から涙がこぼれた。

その日の夜。
孫権はこっそり厨房に向かった。
明日のコンテストのチョコレートを作るつもりだった。
厨房の辺りにきて、灯りが付いていることに気付く。
そっと厨房をのぞき込むと、周泰と見たことのない男の姿があった。
「wwwもぅリョーチョー無理wwこんなのできなぃwww」
どうやら、リョーチョーという男らしい。
その名前に孫権はあっと気付く。
それは父の肖像画を描いた人物だ!
泣き言を言っているリョーチョーをなだめながら、周泰はチョコに絵を描かせているようだ。
「もういいよ。幼平」
「仲謀様・・・」
周泰が驚いた顔でこちらを見ている。
「リョーチョーさんもありがとう。今日は帰っていいですよ。後から代金は届けます」
「ホント?www」
リョーチョーはうきうきしながら帰っていった。
孫権はためらいつつ口を開いた。
「も、もしよかったら、またチョコレート作り、手伝ってほしいんだ」
「・・・仲謀様、まだ怒っていらっしゃると」
「いやなら、別にいいんだ・・・」
うつむく孫権に周泰は笑顔で応じた。
「喜んで手伝わせて頂きます」

その日、コンテストは行われた。
優勝者は小喬だった。
孫権のチョコレートは、残念ながら入賞しなかったがそれでも良かった。
周泰との絆が深まったことがなによりも嬉しかった。
徹夜で作った孫権のチョコには、周泰の顔が描いてあった。

★-おしまい-★


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